自分の愛車ジムニー JB23W 10型
のオイル交換とオイルエレメント交換をやってみたので手順を書きます。
この記事を参考にして生じた損害等は一切責任を取りませんので予めご了承ください。
自分でオイル交換をしようと血迷った理由
自分の行きつけのカー用品店では、会員であればオイルを買えば工賃は無料でやってくれるのですが、エレメント交換の場合はエレメント代に加えて工賃が上乗せされます。
以前にOートバックスでオイル交換をしたとき、結構良いオイルを入れて4000円くらい払った記憶があります。エレメント交換はしなかったのですが、エレメント本体500円弱+工賃500円弱だったかな・・・
カー用品店とアマゾンで売られているオイルの値段を比較してみたら、アマゾンの方が結構安いんです。
オイルはエンジンのリンパ液であり、こまめに交換した方が長生きしてくれます。こまめに交換するのであれば、工具をちょっと揃えてオイルとエレメントはアマゾンで購入してDIYした方が安上がりな計算になります。
用意するもの
JB23Wのオイル容量はエレメント交換無しで2.8L、エレメント交換ありで3Lです。取説に書かれた粘度は5W-30。今回はエレメント交換するので3L缶を買えば計量する必要はありません。
オイルは名の知れたカストロール
のそれなりで安めのオイルをチョイス。
粘度は10W-30ですが末尾の数字があっていればさほど問題ないでしょう。(後記)
オイルエレメントは無難にスズキ純正
以下その他に用意したもの
- オイルジョッキ(漏斗で代用)
- メガネレンチ17mm
- カップ型オイルフィルターレンチ
- オイルフィルタレンチ用のレンチ
- 新聞紙
- 食器用洗剤
- オイル受け(段ボールとビニールで代用)

エンジンオイルについて
エンジンオイルには規格と粘度があります。
WはWinter(冬)を意味し、寒いときの粘度を表しています。この数字が低いほど寒冷地でのエンジンのかかりがよくなります。
ハイフン後の30は通常のエンジンオイル粘度を表しており、数字が高いほど硬いオイルであることを表します。
オイルが硬いとエンジン保護性能は高いものの燃費は悪くなり、柔らかいとエンジン保護性能が低くなる代わりに燃費が向上します。
今回は10W-30を選びましたが、仕様書には5W-30
とあります。
ジムニーは寒冷地対応車です。その肩書を汚さないために5Wというちょっと寒さに強いオイルを採用しているのでしょうけど、よっぽどの寒冷地に住んでいない限りは10W-30くらいでいいでしょう。一度エンジンが始動してしまえばWの値が低くても意味はありません。オイルの値段も5Wとなると少々高くなります。
夏場やよっぽどの寒冷地以外はWの値は気にしなくても良いかと思われます。
エンジンオイルにはAPIという規格があります。
APIではエンジンオイルのグレードをSA,SB,SC,SD,SE,SF,SG,SH...と色々分けられているんですが、その中のSL,SM,SNの3つが店頭によく並んでいます。
- SL
- エンジンメーカー推薦下で運転される2001年以降のガソリン車に適用。SJの最低性能基準を上回る性能を有し、高温時におけるオイルの耐久性能・清浄性能・酸化安定性を向上すると共に、厳しいオイル揮発試験に合格した環境対策規格。
- SM
- SL規格よりも、省燃費性能の向上、有害な排気ガスの低減、エンジンオイルの耐久性を向上させた環境対応オイル。またこれまで試験の無かった劣化油の低温粘度を計る試験が追加され、低温流動性、酸化劣化に優れたベースオイルを使用する必要がある。
- SN
- これまで一番厳しい規格であったSM規格よりも、省燃費性能、オイル耐久性、触媒システム保護性能の改善が求められる。省燃費性能はSM規格対比0.5%以上の改善。オイル耐久性はデポジットの発生をSM規格対比14%以上改善。触媒システム保護性能の改善は触媒に悪影響を与えるリンの蒸発を20%までに抑制することが求められる。
http://www.bp-oil.co.jp/qa/qa04.html
SNがトップクラスのオイルで値段もトップクラスです。
結局高いオイルを入れたとしても一定のサイクルで交換しなきゃ恩恵は受けられません。個人的には安いのをこまめに交換したいのでSLで十分です。
さらに、エンジンオイルには鉱物油、化学合成油、部分合成油の3種類があります。鉱物油は品質にバラツキがあり、化学合成油は品質にバラツキが無く、部分合成油はその中間といったところです。化学合成油は不純物が殆ど無い高純度のエンジンオイルなのでエンジンに良く財布には厳しいオイルとなっています。
ジムニー対応のスズキ純正オイルはこちら。
いざオイル・エレメント交換
1.オイルを抜く
ジムニーの下に匍匐で潜り込みます。リフトアップしなくても十分作業スペースがあります。これは楽です。リフトアップするにはジャッキがもう一つ必要ですし事故のリスクも高まります。それが無くなるのは非常に助かります。
オイルをためているところをオイルパンと言います。オイルパンはエンジンの真下にあるので潜ればすぐにわかります。
オイルパンのボルトのことをドレンボルトと言います。ドレンボルトにはドレンワッシャーというパッキンの役目をするパーツが挟んであります。
ドレンボルトとをレンチで外すとオイルが棒のように垂れてきます。7000km分の汚れで真っ黒です。絶対に手が汚れるので覚悟しましょう。
オイルを抜く際に、エンジンを一瞬かけると早くオイルが出ると聞きましたが、エンジンを痛めそうですし、結構な勢いで出ていたので掛けませんでした。



2.オイルエレメント(オイルフィルタ)を外す
オイル交換のみならこの作業は不要です。
オイルエレメントはオイルパンの隣に生えてます。オイルエレメントにオイルフィルタレンチをかぶせて、通常のレンチで回して取り外します。


トルクが落ちたところで手で回しました。そしたらオイルエレメントの脇からどくどくと残りのオイルが出てシャフトやらなにやら汚してしまいました。エンジン回しとけばこれも出きったのかな?


3.新しいオイルエレメントを取り付ける
スズキ純正の新しいオイルフィルタをねじ込むんですが、ここで注意点。オイルフィルタのガスケット(パッキン)に軽くオイルを塗っておきます。こうすることでねじ込む際にガスケットのゴムがよじれてオイル漏れする悲劇の可能性を低くできます。


古いオイルエレメントを外したところに異物がついていないかをよく確認した上、新しいオイルエレメントを取り付けます。
このときにねじ穴がしっかりかみ合っているか注意しましょう。一つでもネジ山を間違えたら気密性を失ってしまいます。エンジンが動いている間、オイルエレメントには圧がかかりますので慎重に正確に作業しましょう。
手で回らないところまではまったら、カップ型レンチと通常のレンチで閉めていきます。トルクの目安として、手で回し切ってから3/4回転とオイルエレメントに表記されています。
4.ドレンワッシャーを交換し、ドレンボルトを閉める
新しいドレンワッシャーに交換してドレンボルトを閉めます。

オイルを抜く時のボルトを緩める感覚を思い出して、最適なトルクの感じ取って閉めます。とりあえずちょっと硬いかなくらいでいいかと。あまり閉めすぎるとオイルパンが変形したりネジ穴を破損したりするので注意しましょう。
不安であれば全作業完了後に試走してちょこちょこドレンボルト部分とついでにオイルエレメントを覗いてオイル漏れの有無を確認しましょう。
5.オイルを注ぐ
オイルジョッキがあると計量も出来てノズルで入れやすいんですけど、今回は購入しなかったので「じょうご」で代用します。ジムニーのオイル容量と同じ3L缶なので正確な計量は不要です。
オイルは徐々に燃焼したりして減るものなので、100ccくらい前後してもほぼ影響はありません。
しかし極端に多すぎるとエンジン抵抗が増えて燃費の悪化や燃焼室に混ざって燃えて白煙を吐くようになってしまいます。
逆に、極端に少なすぎると潤滑・冷却作用が落ちてエンジンを痛めます。

オイルレベルゲージを見ながら入れていったらちょうどいい量になりました。(オイルが綺麗過ぎてよく見えないけど)
所要時間は40分。かかったコストは約3000円弱(工具購入など初期投資除く)
オイル交換のみであれば約2000円弱で収まります。
試走
オイル交換・オイルエレメント交換後はエンジン音が静かになり、アクセルも軽いです。マニュアル車なのでよーくわかります。
これからはそこそこのオイルをちょこちょこ交換していきたいと思います。今回はオイルジョッキを使いませんでしたが次回からは計量して入れることにしますかね。オイルの廃棄もポイパック
というオイルを固めて燃えるゴミで出すことができる便利な商品が300円で売ってるのでこれも利用してみよう。
次はアラインメントをやってみようかな。
Do It Yourself
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