模造刀を持っていたコスプレイヤーと一緒に歩いていたら職質された話

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概要

  • 模造刀を持ったコスプレイヤーの荷物持ちとして一緒に歩いていた
  • お巡りさんに声をかけられる
  • 応援に来た目つきおかしい警官に話を大げさにこじらせて署まで連れていかれる
  • 署で取り調べ
  • 後日、警官が書いた調書内容の確認に出頭

1月末の出来事
荷物持ちとしてコスプレイヤーの友達と一緒に道を歩いていたらカブに乗った警察官に声を掛けられた。
場所は埼玉県の某4号線。
友達は羽織に袴に腰に模造刀という出で立ち。まあ職質されるのも無理は無い。
しかし自分まで署に連れて行かれて調書を取られるハメになるとは。

カブのお巡りさんが自分たちの方へ寄ってきて「あらーちょっといいですか」と声を掛けてきた。とりあえずコスプレイヤーと荷物持ちだと説明すればいいかと思った我々はこの時はまだ危機感はなかった。
そのお巡りさんが無線で「通報されている可能性があるかもしれないから問い合わせる」と無線で色々話しているとカブのお巡りさんがもう一台来た。話が長引いてパトカーが来る。
コスプレイヤーの友達は悪意が無いのにこんな事態になって解せなかったようで抗議している。

パトカーから位が高めの人が出てきた。目はギョロっとしていてイライラしてるような顔つきの明らかにちょっとおかしいんじゃないかって感じの警察官。その警察官はコスプレイヤーの友達の模造刀に磁石を乗せて「これくっつくから金属だなぁ」と冷淡な口調で言い出した。(しかし、騒ぎが収まって開放された後に磁石を近づけてみたところくっつかなかった。おそらく磁石を刀身の上に乗っけて金属という扱いにしたかったようだ。)
ギョロ目警察官が言う「凶器準備集合罪ね。で彼は(自分)共犯、凶器隠匿」確かに自分はコスプレイヤーの洞爺湖の木刀をケースに入れて持ち歩いていたが、ケースに入れていたからといって隠匿とはどういうことだろう。これはやばい合法的に銃を持ったヤクザに絡まれてしまったようだ。
一番最初に声を掛けたカブのお巡りさんがギョロ目警察官に近づいて言う「例えば我々も剣道とかで竹刀を袋に入れて持ち歩いていても凶器隠匿になるんですか?」カブお巡りさんもギョロ目の言い分に解せなかったようで助け舟を出してくれた。ギョロ目はポケットからおそらく法律が書かれた薄い冊子を開いて指を刺していった。「~~~~だから凶器隠匿。法律は法律だから。
法律は現場の警察官のさじ加減でどうにでもなっちゃうんだなぁと恐怖を感じました。

署まで任意同行を求められた。任意とはあるがパトカー2台覆面1台カブ2台で取り囲まれ、凶器認定された模造刀を持ったコスプレイヤーの友達は開放される見込みは薄い。実質強制だった。
コスプレイヤーの友達は知り合いの法律家に電話で助言を求めていた。しばらくすると友達は「行こうか。そっちは同意してるんだろう?」と署に行くことに。警官にどうして同意することにしたのかと聞かれると大人しく従ったほうが話は拗れないと助言をもらったと言った。

コスプレイヤーの友達はパトカーに乗せられ、自分はジムニーで覆面についていった。ちなみに覆面は40キロ制限の道路を48キロで走っていた。
警察署に入り、階段を登り、刑事課と書かれたドアを開けるとドラマでよく見るオフィスがあった。意外にもコンピュータは数えるほどしかなかった。
さらに奥に行くと取調室が3部屋あり、そのうちの手前に入れられた。一番奥からはコスプレイヤーの友達の声が聞こえた。
取調室には2つの机が入り口の脇と部屋の真ん中にあり、椅子が3つ置かれていた。机の上には何も置かれていない。窓はスモーク+鉄格子だった記憶。奥に座らされるなり、携帯や外部との連絡手段を持っていないか尋ねられた。携帯は車においてきたことを伝えた。
経緯を説明して昼飯をどこで何時に食ったかとか、何時から二人で行動しているのかとか、なぜ荷物持ちなんかやってるのかとか本当にどうでもいいことを詳細に聞かれた。
しばらく一通り経緯を話したら自分は解放され、後日調書の仕上げに出頭ということに。道端で1時間、署で2時間も拘束された。
コスプレイヤーの友達はそのまま数時間取調べされて書類送検されたそうで。後日電話でさんざん愚痴を聞かされた。

2週間後に警察署に呼ばれた。警察官が自分の証言を元に手書きで書いた調書の下書きを読み上げて確認を求められた。
少し警察官の脚色が見られたが、まあ許容範囲だった。自分で全部書きたかったが面倒だったのであまりにもひどいところを訂正させて内容に同意した。
今清書してきますからと待たされること40分。パトロールから戻ってくるお巡りさんに虫けらを見るような目線を浴びせられながら待った。
確認おねがいします」読み上げる。「あっ誤字ですね。すいませんまた書き直してきます。」ワープロもろくに使えないんですかいお巡りさん。また待たされること40分。修正した調書を持ってきてまた読み上げた。自分が悪者で謝っている文章が気に入らなかったが色々面倒だったから同意して印鑑を押して帰った。
なにより自分も共犯にならなくてよかった。下手したら共犯として自分も書類送検されていたかもしれない。態度が良かったからなのか、参考人として利用価値があったからなのか始末書のようなものを作成されただけで済んだ。
我々に悪意は無く、なにより被害者も居ないというのにここまで悪者にされるのはどうも解せない。

警察官の点数稼ぎに使われたようにしか思えない。罪をでっち上げられて社会的に殺される恐怖を感じた。ああいう絶対的な権限を持っている人間は敵に回したくないなぁと思った今日この頃

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