イーサネットは物理に依存している部分が多く、基本的には正しいものを適切に差せば使えますが、気をつけなければならない設定がいくつかあります。その一つがデュプレックスです。
デュプレックスとは双方向通信の方式のことを指し、半二重通信(ハーフデュプレックス)と全二重通信(フルデュプレックス)があります。
半二重通信の通信は一方通行で、スイッチングによる方向切り替えで双方向通信を実現しています。
それに対し全二重通信は送受信を同時に行う方式で高速です。
通信機器同士のデュプレックスが合っていないとリンクアップはするものの通信ができないあるいは不安定になります。
また、通信機器同士の速度設定が異なる場合はリンクアップすらしません。
デュプレックスの設定はオートエゴシエーションで設定される場合と手動で設定する場合があります。
オートエゴシエーションはFLP(Fast Link Pulse)という信号によりスピードとデュプレックスを相手に通知します。
FLP信号でお互いがサポートしているスピードとデュプレックスをやりとりして自動設定されます。
FLPによるオートネゴシエーションを使用する場合も注意が必要です。
どちらかの機器を手動で全二重に設定したとしても片方が自動設定だった場合、デフォルトのデュプレックスである半二重が選択されてしまう場合があります。
送ったFLPに対してFLP以外の信号が帰ってきたら半二重にするようになっているためです。
なので”自動”の場合も”自動”で合わせる必要があります。
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