以前のHTMLは人間のアクセシビリティと見た目に重点をおいていましたが、近年は検索エンジンやクロールプログラムなどのアクセスのしやすさ「クローラビリティ」も求められてきました。
HTML5ではクローラビリティにも重点を起き、itemscope,itemtype,itemprop属性が追加されました。
これら属性を使ってコンテンツにメタデータを付与することでコンテンツに意味を持たせることができます。
以下はMicrodataを使ってメタデータを埋め込む例です
<p itemscope itemtype="http://schema.org/Product"> <span itemprop="name">製品名</span> </p>
「製品名」がhttp://schema.orgで策定されているProductの中のnameであることを示しています。
メタデータを埋め込む技術はまだ策定中の部分も多いですが、これから将来このようなクローラーにも解釈できるデータベースを兼ねたウェブサイトが増えていくことでしょう。
これからのWebサイトは人間だけのものではなく、クローラーなどのプログラムにも自動収集・分析ができるプラットフォームに変化してゆきます。
この思想はセマンティックWebと呼ばれW3Cにより推進されています。
Microdata
MicrodataはHTML5と同時期に生み出された新しい技術です。
Google、Yahoo、Microsoftの検索エンジンもMicrodataに対応しており、HTMLにメタデータを埋め込む形式としてデファクトスタンダードになっています。
Microdataでアイテムを定義するには以下の属性をを付与します。
- itemscope:アイテムを定義する範囲
- itemtype:アイテムのデータ型
- itemprop:アイテムのプロパティ
- itemid:アイテムのグローバルid
- itemref:他のアイテムのidを参照
RDFa
Resource Description Framework in attributesとはMicrodataと同様にHTML/XHTMLにメタデータを付与できる仕様です。
- vocap:メタデータのボキャブラリ
- typeof:アイテムのデータ型
- propertyアイテムのプロパティ
- resource:アイテムに任意のidを付与
- prefix:アイテム内でvocap属性で指定したもの以外のボキャブラリを使用したい場合にプレフィックスを指定
<p vocab="http://schema.org/" typeof="Product" resource="#name"> <span property="name">製品名</span> </p>
ボキャブラリ提供元
ボキャブラリを提供しているURLはschema.org、data-vocabulary.org、microformats.orgなどがあります。
schema.orgはGoogle,Microsoft,Yahooなどの検索エンジンが合同で制定したボキャブラリでほとんどのデータ型をサポートしています。
基本的には、まずschema.orgを参照しますが、もし適切なボキャブラリが存在しない場合は他のボキャブラリを参照します。
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