- イーサネット
- 現在最も普及しているLANの規格であり、1973年にゼロックス社で考案され、79年にゼロックス、DEC(現HP)社、インテル社が協力して標準化を進め、82年にはイーサネットver2.0が発表されました。
それを元に、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)が標準化を行いIEEE 802.3が策定されました。
- トークンリング
- IBM社により開発された規格で、84年にトークンリングが開発され、IEEE 802.5の規格が策定されました。
通信速度は4Mbps/16Mbpsで、名前の通りリング状に接続されたネットワーク上にトークンと呼ばれる信号が巡回しデータを転送します。
- FDDI
- Fiber-Distributed Data Interfaceはトークンリングにおける課題だった速度と冗長性の改善目的で開発され、媒体は光ファイバを使用し100Mbpsの通信が可能です。リングを二重構造にすることで冗長性を確保しています。
- 同軸ケーブル
- 同軸ケーブルとはギターシールドやテレビのアンテナケーブルと同じ仕組みで、ビット情報を電圧に変換しデータを転送します。速度が遅く、ケーブルが硬く比較的取り回しが悪いことからほとんど使われません。
同軸ケーブルには以下の2種類があります。
- 10BASE-2 形状:同軸ケーブルRG-58 転送距離:185m
- 10BASE-5 形状:同軸ケーブルRG-11 転送距離:500m
- ツイストペアケーブル
- おなじみの良く見るLANケーブルです。皮膜の内部に8本の銅線が2本1組で捩じられた状態で内包されており、両端にはRJ45ジャックが圧着されています。
シールドの有無によってUTP/STPケーブルに分類されます。
- UTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブル
- STP(Shielded Twisted Pair)ケーブル
さらにカテゴリという規格によって通信速度が定まっています。
- カテゴリ1 ~20Kbps
- カテゴリ2 ~4Mbps 1Mhz
- カテゴリ3 ~100Mbps 16Mhz
- カテゴリ4 ~100Mbps 20Mhz
- カテゴリ5 ~100Mbps 100MHz
- カテゴリ5e ~1000Mbps 100Mhz
- カテゴリ6 ~1000Mbps 250Mhz
RJ45ポートにはMDIとMDI-Xと呼ばれる規格があり、それらの違いは8本のピンの送受信のピンの配置です。
MDI/MDI-Xとケーブルの接続の組み合わせ
MDI ⇔ ストレートケーブル ⇔ MDI-X
MDI ⇔ クロスケーブル ⇔ MDI-X
MDI-X ⇔ クロスケーブル ⇔ MDI-X
同じポート間ではクロスケーブル、異なるポート間にはストレートケーブルを接続させます。
しかし、現在はネットワーク端末によってMDI/MDI-Xのポートを自動で切り替えるAutoMDI/MDI-X機能を持った端末が普及しているため、クロスだろうがストレートだろうが問題なく使用できることが多いです。
- 光ファイバケーブル
- ビット信号を光の点滅信号に変換し、データの転送を行います。
光ファイバはコアとクラッドと呼ばれる部品で構成され、その直径によってシングルモードファイバとマルチモードファイバに分類されます。
- シングルモードファイバ コアが9.2μm,クラッドが125μmとコアが比較的細く、光の信号は単一の相違で転送される。
長所:到達のばらつきが無いため100kmと比較的遠くまで転送できる
短所:コストが高く、構造上耐久度が低い
- マルチモードファイバ コアが62.5μm、クラッドが125μm
長所: コストが安く、耐久度も高い
短所: コア内を転送する光信号は分散され、ばらつきが生じるため遠距離の転送には向いていない
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