起動スクリプトと自動起動の設定コマンド 201

/ LPIC / Comment[0]
起動されるサービスはランレベルにより異なり、
RedHat系では/etc/rc.d/rc数字.d/以下に
Debian系では/etc/rc数字.d/以下にスクリプトのショートカットが置いてあります。
スクリプト本体はRedHat系もDebian系も/etc/init.d/以下にあります。

rc*.dディレクトリのスクリプトのショートカットのファイル名の頭にはSかKが付いており、
Sが付いているものがそのランレベルで起動するスクリプトで、Kが付いているものがそのランレベルでは起動しないスクリプトです。

ランレベルごとに起動させたいサービスがある場合は/etc/init.d/以下にある起動スクリプトをrc*.dにショートカットを作成するという形になります。


手動で起動スクリプトを張る


Debian系
# ln -s /etc/init.d/postfix /etc/rc2.d/S20postfix
# ln -s /etc/init.d/rc.local /etc/rc3.d/S99rc.local
Sの後の数字は優先度です。どうやら10~99までの数字が付けられ低いほど優先的に実行されるようです。

RedHat系
# ln -s /etc/init.d/network /etc/rc.d/rc2.d/S10network
# ln -s /etc/init.d/httpd /etc/rc.d/rc3.d/S30httpd



起動スクリプトを設定するコマンド


Debian系
書式: update-rc.d [オプション] サービス [コマンドなど]
オプション
  • -n 表示のみ
  • -f init.dにスクリプトがあっても強制的にリンクを削除
  • remove リンクを削除
  • defaults デフォルトのリンクを張る
  • start 起動用スクリプトを張る
  • stop 停止用スクリプトを張る

デフォルト値のリンクを張る
# update-rc.d ssh defaults

sshをデフォルト値で優先度を10に設定する
# update-rc.d ssh defaults 10

ランレベル2と3で優先度20でmumble-serverを起動させる
# update-rc.d mumble-server start 20 2 3

ランレベル3でmdadmを起動させない
# update-rc.d mdadm stop 3


RedHat系
書式:chkconfig [オプション] サービス [on|off]
オプション
  • --list 起動スクリプトを一覧表示
  • --level ランレベルを指定
  • --add サービスを追加
  • --del サービスを削除


起動スクリプトを一覧表示
# chkconfig --list

ランレベル2,3,5でsshdを起動させる
# chkconfig --level 235 sshd on
関連記事

コメント

:
:
:
:
:
管理人のみ表示を許可