autofs automount 201

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automountとは動的にマウントアンマウントを行うデーモンです。
設定したディレクトリにアクセスが発生した瞬間にマウントを実行し、アクセスが終わったらアンマウントされます。
いちいちmount umountする手間が省けるわけです。

設定ファイル
/etc/auto.master
#書式: マウントベース マップファイル [オプション]
/mnt /etc/auto.master.d/auto.nfs
/mnt /etc/auto.master.d/auto.cdrom
/mnt /etc/auto.master.d/auto.hdd


マップファイル(ファイル名とパスはauto.masterに記述するため自由です。)
/etc/auto.master.d/auto.nfs
#書式: 自動作成されるディレクトリ名 マウントオプション マウントする対象
nfs -fstype=nfs,ro 10.0.1.1:/storage

/etc/auto.master.d/auto.cdrom
#デバイスファイルの場合は:をつける
cdrom -fstype="iso9660,ro :/dev/cdrom

/etc/auto.master.d/auto.hdd
hdd  -fstype=ext4,rw  :/dev/sdb1


/etc/auto.masterを変更した時だけはautofsデーモンの再起動が必要です。
# service autofs restart
これで/mnt以下にマウントポイントが自動的に作成されるようになりました。

一見空ディレクトリですが、
$ ls /mnt

/mnt/hddをlsしてみると
$ ls /mnt/hdd
20140809-2046  20140809-2238  20140809-2239

なんということでしょうmountもmkdirコマンドも実行していないのにディレクトリが作成されマウントされました。
$ ls /mnt
hdd

# lsof /mnt
COMMAND     PID USER   FD   TYPE DEVICE SIZE/OFF   NODE NAME
automount 22338 root 10r DIR 0,21 0 179509 /mnt


hdparmのスピンダウンと併用すると面白いかもしれません。
通常HDDはアンマウントしてる状態でもぶんまわっていますが、hdparmの-Sオプションでスピンダウンさせる時間を指定できます。
しかしながら、このコマンドはディスクにアクセスがまったく無い状態(アンマウントしてるHDD)にしかうまく利かないというデメリットがあるため
このautomountの自動アンマウント機能を使えば効率よく確実にHDDのスピンダウンが行えるんじゃないでしょうか。

hdparmで/dev/sdb1を60(1=5秒)=5分後にスピンダウンさせる
# hdparm -S 60 /dev/sdb1
# vi /etc/hdparm.conf
/dev/sdb1 {
spindown_time = 290
dma = on
}

290秒間アクセスが無ければアンマウント
# vi /etc/auto.master.d/auto.hdd
/mnt  -fstype=ext4,rw  :/dev/sdb1 --timeout=290
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